「市販品のバレエウェアが着られない」そんなあなたの欲しいものはここにあります!

オーダーメイドバレエウェアのメイキング公開します! 巻きスカート編

 
  2021/05/07

ご訪問くださりありがとうございます。バレエウェアコーディネーター 結月ななです。

今回は、めったに見る機会のない、オーダーメイドバレエウェアのメイキング場面を公開します。

まずは巻きスカートの製作手順です。オーダーをいただくと、このような手順で、裁断から縫い合わせまで、一枚一枚心を込めて作っています。どうぞご覧ください!

オーダーメイド巻きスカートの作成手順!

これから作る巻きスカート、これが完成形です。

《STEP1 巻きスカートを作るための準備品、マテリアル一式》 

巻きスカートを作るために必要なもの 布地・型紙・はさみ・待ち針・ソーイングクリップ ミシンと糸

《STEP2 布地を広げて折る》

まず初めに、布地を広げて折ります。折り方はいろいろありますが、今回のデザインは後ろ中心をバイアス(布地を斜めに折ること)に取ります。こうすると、着用したとき、後姿にとても綺麗にドレープ(布地の流れ)が出るんですよ。ジョーゼットは、布地の性質上、滑りやすくて正確にカットしにくいので、裁断するときにはこの写真のように、下にシーツのような滑りにくい木綿の布地を敷きます。

《STEP3 布地に型紙を載せて固定する》

次は、こんな感じに型紙を載せて…このあとクリップと待ち針で止めます。この型紙は、前より後ろが少し長くなっているタイプです。

《STEP4 布地を裁断する》

スカート部分を裁断したところです。ちょっと形になってきました(*^^*)。

《STEP5 ウエストのひもを裁断する》

次は、スカートをウエストで結ぶためのひもを作っていきます。今回は、アクセントも兼ねて別な布地を使います。スカート部分のバラの色に合わせて、ちょっとくすんだピンクの無地のジョーゼット。前でも後でもどちらでも結べるよう、すこし長めに裁断しています。

《STEP6 ミシンの調整》

私の愛用品のロックミシンです。バレエウェア作りには、このミシンが欠かせません。縫い始める前に、糸の色を合わせて、糸通しをして、縫い目の調整をします。縫い目がOKなら、さあ!ソーイング開始です!!

《STEP7 裾をかがる》

一番最初は、裾がほつれないようにかがります。巻きスカートに使うのは繊細な布地なので、丁寧に丁寧に作業します。写真右は裾をかがり終わったところです。

      

《STEP8 ひもとスカート部分を仮止めする》

次にひもの布地を2つ折りにして、スカート部分とあわせて仮止めします。仮止めには、待ち針でなくソーイングクリップを使っています。止めた後に、針先が布地の他の部分に引っかかったりしないし、取り外しが楽なので、とても重宝しています。裁断の時には待ち針必須ですが、縫い合わせるときには、クリップを使うことが多いです。

《STEP9 縫い合わせて、ステッチをかけて完成!》

ひもとスカート部分を縫い合わせているところです。縫い合わせが終わったら、ひもとスカートのに縫い合わせ部分の補強に、表からステッチをかけて完成です。

《STEP10 完成した巻きスカートはこれです!》

完成した巻きスカートを、斜め左前からみたところ。布地の時ちょっと派手かなと思ったのですが、ほどほど華やかでいい感じです。

横から見たところ。巻き幅が深いのが解りますか?

後ろから見たところ。巻き幅もひももたっぷり長く取ったスカートを9号のトルソーに着せているので、ひもが少し長めに見えます。

斜め後ろから見たところ。ちょっと見づらいのですが、ドレープが入っているの解りますか?

いかがでしたか?

普段、なかなか目にする機会のないバレエウェアの製作手順を、巻きスカートを例にして、裁断から完成まで一部始終をリアルタイムの画像で公開してみました。

巻きスカートだけでなく、オリジナルのバレエウェアはすべて、「一人一人違う美しさを最大限に引き出すこと」をモットーに、一枚一枚心を込めて丁寧に作成しています。

購入いただいた方からは、「縫製がしっかりしているので、お洗濯しても全然平気でした。」「巻き幅が広く、打ち合わせが深くて安心して着られました。」「大き目サイズの私でもちゃんと巻けました!!」etcという、嬉しいコメントを頂いております。

市販品の大量生産のリーズナブルのものに比較すると、オーダーをいただいてから一枚一枚制作するシステムのため、値段はどうしても高めになりますが、その分「着ごごちの良さとクオリティの高さ」では負けません。金額の分「着る人の希望を最大限反映させたバレエウェア」を提供しています。