今だから言える話 先生の爆弾発言
今だから言える話、一回目から続きます。
前回は、右膝の靱帯損傷で休んでいる間に仲良しのお仲間さんが皆辞めてしまい、私自身も怪我の回復が思わしくないので、バレエを辞めるつもりで稽古場に行った…というところまで書きました。
ところが…
衝撃!先生の爆弾発言!!!
稽古場のドアを開けて、挨拶をしたかしないかのときでした。私の顔を見るなり、先生は言ったのです。
「あのね、12月の文化祭に出ることになったのだけれど、ななさんどうする?」
へ???
文化祭って???
どういうこと???
その後に続いた先生の言葉は衝撃的でした。
「この間、新しく入った人達を見た大先生が、ぜひ舞台に出したいって、急遽決まったのよ」
「ほんのちょっと、出るだけでいいからって」
もう、後頭部をぶん殴られたような衝撃。
しかし、そんな私の心の内をしるよしもないR先生の言葉は「出るか、出ないか」二者択一の即返事を求めるもので、その勢いたるや「少し考えさせてください」という言葉なぞ、はさむ余地はありませんでした。
この時点で、「辞めます」という言葉はどっかに吹っ飛んでいました。
あまりにも唐突な話で、鳩が豆鉄砲を食ったような状態で二の句が出ないでいる私に、更に畳みかけるように先生は衝撃的な言葉を続けました。
「Aさんも出るのよ」
へ????
何が彼女をそうさせたのか???
「Aさんが舞台に出る」!!!!!
信じられませんでした。
それは、なぜかというと…
Aさんは、フルタイムの多忙な仕事を持っていたため、今までは月一回レッスンに出るくらいの頻度だった人だからです。
なので「舞台に出るってどういうこと?????」と、?マークが10個くらい頭に浮かびました。
(ここは強調したいのですが、私は決して、そんな状態だったAさんが出演するということを聞いたから、対抗心で自分も出ると決めたのではありません。「出ません」というセリフを認めそうもない、R先生の迫力に押されたからです(;^_^A)
いったい何が起こっているのだろう(◎_◎;)…これは本当に現実なんだろうか
私、腹をくくりました ー無謀な挑戦の始まりー
余りにも衝撃的な展開に、混乱する頭を必死で整理しながら、先生の言葉が終わって数秒後…(ほんのわずかな時間でしたが、とんでもなく長い時間に感じられました)
私は決断しました。
「分かりました。やってみます。振付入れてみて、ダメだったら辞めますから言ってください」
腹をくくりました。これが、私の舞台デビュー?が決まった瞬間でした(今思い出しても、何の感慨もない…(´;ω;`)ウゥゥ)。
そのあと先生が何といったのか、何を言ったのか、全く覚えていません。
とにかく、「大変なことになってしまった!!」それだけが頭の中でぐるぐるしていました。
そして、この日から12月末の本番まで、満身創痍状態での私の無謀な挑戦が始まったのです。
続きます