「市販品のバレエウェアが着られない」そんなあなたの欲しいものはここにあります!

今だから言える話 ダイエットと振り付けとボルタレンの日々

2021/04/16
 
この記事を書いている人 - WRITER -
クラシックバレエとソーイングが大好きなアラフィーです。夏の暑さにも負けず、冬の寒さにも負けず、先生のお小言にもめげず、レッスンとウェア制作に励んでおります。座右の銘は「一生現役」。得意なパはピケターン。キトリのカスタネットのソロを踊るのが目標。

お読みくださりありがとうございます。

これは、2話目先生の爆弾発言からの続きになります。

優先順序の一番目

私が舞台に出る決意を決めたとき、まず一番優先しなければならなかったことは、

怪我の治療をすることでも、振付を覚えることでもなく

「ダイエット」でした。

急遽の参加ということで、出演が決まってすぐに本部に出向いて衣装合わせをしたのですが…

私の身体に合うサイズの衣装がなかったのです( ノД`)シクシク…

ショックだったことこの上ありません。

バレリーナの細さって…(;゚Д゚)

私は確かに太めですが、これまで着られる服がなくて困ったことはありませんでした。どこでも普通に買えるサイズで大丈夫でしたから。

なのに、今回渡された衣装は、一番大きいサイズのものでもダメなのです。ウエストのホックは止まるのですが、そこから上はどうあがいても締まりません。

急遽追加で、私用衣装を新調しなければならないことが判明!。舞台発表まで時間がない中、多忙な衣装担当の先生に余計な負担を強いることになってしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

この時初めて、バレエを踊る人の体形がいかに細いものなのか、それこそ自分の身をもって知りました。

とにかく痩せなくてはお話にならない…

というか、自分がどれだけバレエを習ってる人の体形じゃなかったのか今まで気が付かなかった、それだけのことなんですけどね。これまでの状況と変わらなかったら、未来永劫舞台に出る予定はありませんでしたから、気づく必要もなかったというのは言い訳ですが。

なのに、それが何をどうころんだのか(苦笑)、突然に3ヵ月後の舞台で踊ることになってしまったために、今まで見て見ぬふりをしてきた自分の体型と向き合わなければいけないことになったわけです。

いやがおうにもダイエットが必要、といういうより必須でした!

しかし、直前まで怪我をして(膝の靱帯を痛めた)休んでいたわけですから、運動を追加して痩せるというのは、どう考えても現実的に不可能なわけです。

仕方なく、運動以外の方法である食事制限の8時間ダイエットや、寝たままでもできるドローインダイエットなど、「足を使わなくても出来る方法あれこれ」を試みた結果、最終的に5㎏のマイナス達成!!。

が、やっぱり周りの皆様と比較して太いことには変わりはありませんでした。(それでも、私用に新調してもらった衣装は、本番までに10㎝ほど詰めることになりましたよ✨)

人生最大の努力をした私

悪夢のような衣装合わせの後は、とにかく時間がなかったので、通常のレッスンでR先生にがっつりしごかれた上、毎週末本部通いでのレッスンを繰り返すこととなりました。

改めて思い起こしても、あの時期は毎日が戦いだったと思います。

「くるみ割り人形」の花のワルツを探してウォークマンとCDにおとしてもらい、通勤時は車のオーディオで、駐車場から勤務先まではウォークマンで聞きながらイメトレ。職場ではトイレ休憩で、帰宅後は家の廊下で振付のおさらい。

ほんの少しでも時間があれば踊りました。正直、私の人生でこんなに頑張ったことが記憶にないくらい、必死でした。

怪我は悪化の一途。でももうやめるなんて言える状況じゃなくなっていた…

しかし、私の身体の状況はというと…

もともと怪我が完治していない状態での復帰、その上で無理を重ねた結果、右膝は更に腫れあがり一時は正座もできなくなりました。

本来なら休みの週末が全部、舞台のためのレッスン漬けに変わっていたので、身体はくたくたに疲れていました。しかし、どんなに疲労が重なっても、脚が痛んで眠れないのです。

レッスン時は一番強い痛み止めの薬を飲み、固定用のサポーターを装着したうえ厚手のレギンスで隠してなんとかしのいでいましたが、日に日に痛みは酷くなりました。

本番までもつかどうか、正直私自身にもわかりませんでした。

しかし…出演をキャンセルするという選択は、すでに口にすることが出来ない段階になっていたのです。

振付が…出番が…増えていくぅぅぅぅぅ(´;ω;`)ウゥゥ

何故なら…

私はともかく、他の皆様の振付の覚えがとても良く、踊りも素晴らしかったため、喜んだ大先生が「もっと躍らせたい!」と、次々と新しい振付を追加しはじめたから(◎_◎;)。

もう、わやくちゃ。

私は人一倍覚えが悪いのに~( ノД`)シクシク…。しかも、脚の痛みで思うように身体が動かない状況なのに…。

振付が増やされる度、不安で心が折れそうでした。(恐ろしいことに、当初予定だった1分半から、最終的には約3倍の5分弱になったのですよ(´;ω;`)ウゥゥ)。

※しかし、この段階まで来て「出演をキャンセルしたい…」と言い出したふとどき者がいたのです。それを聞いた先生が真っ青になって、私に説得を頼んできたことで発覚しました。そりゃそうです。振付がここまで固まった段階で抜けられたら、穴埋めをどうするかでとんでもなく大変なことになります。大きな変更が生じて、出演者全員に迷惑がかかることになるからです。それを理解できない、自分のことしか考えられない人って、ほんと恐ろしいです。これについては後で詳細を書きます。

不安は最後の最後の瞬間まで

そうしている間に、時間はあっという間に過ぎて、舞台稽古・ゲネプロと進み、何もかも初めての体験にあたふたしながら、とうとう前日の最終チェックとなりました。

しかし、ここまで来ても、私はメインの振付をひとつ、完全に覚えきっていなかったのです(ノ・ω・)ノオオオォォォ-。

続きます。

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クラシックバレエとソーイングが大好きなアラフィーです。夏の暑さにも負けず、冬の寒さにも負けず、先生のお小言にもめげず、レッスンとウェア制作に励んでおります。座右の銘は「一生現役」。得意なパはピケターン。キトリのカスタネットのソロを踊るのが目標。

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